みなさん、歌は好きですか?
わたしは歌が大好きです。オペラ、ミュージカル、合唱、ポップス、ロック、バラード、ジャズ、アニソンなどなど、ひとくちに歌といっても本当にたくさんのジャンルがあります。老若男女、あらゆる世代のあらゆる人々が楽しめる音楽。それが歌です。
現存する世界最古の歌は、古代ギリシアのセイキロスの墓碑銘に刻まれています。現在のトルコの都市アイドゥン近郊で発掘されたこの墓標は紀元前2世紀から紀元後1世紀(2200年~1900年前)のものと考えられています。古代ギリシアの楽曲はこの他にもっと古いものがありますが、完全な形で残っているのはこの楽曲だそうです。現代のような五線譜ではなく、歌詞の上に旋律を意味する記号が記されているのだそうです。現代ギリシア語フォントで墓碑銘が再現されている画像がありました。わたしは全く読めませんが、参考までに記載します。
(Wikipediaより)
Wikipediaに歌詞の訳もありました。
生きている間は輝いていてください
思い悩んだりは決してしないでください
人生はほんの束の間ですから
そして時間は奪っていくものですから
ふむふむ。古代ギリシア人はそんなことを考えていたのか。現代にも通じる素敵な詩ですが、何かもうちょっといい訳がありそうな気がしたので探してみました。
この本に素晴らしい訳が紹介されていました。詩の翻訳って奥が深いなあ…
http://shop.zen-on.co.jp/p/870010
さて、この旋律を現在の楽譜に書き起こすと、以下のようになるのだとか。
(Wikipediaより)
この楽譜では、ニ長調(D-major)で書かれています。曲が作られたのは○○長調や××短調などの概念ができる前ですから、上の楽譜は現代風に少し手を加えられたものだと思います。YouTubeの音源では全音階で演奏されているものもあり、それらの多くは上の楽譜にあるようにラから始まるのではなく、ソから始まります。竪琴の伴奏がついているものもあり、現代の音楽に負けず劣らず、情緒豊かでエキゾチックな響きがあります。
せっかくなのでYouTubeの音源も置いておきますね。古代ギリシアに思いを馳せながら聴いてみてください。
参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/セイキロスの墓碑銘
新入社員S.T.