こんにちは。
未経験者の方が、効率よく特許事務を学習する方法を研究しているK.A.です。
今回は「専門用語を学習する方法」をお伝えしたいと思います。
未経験者の方が特許事務の仕事をはじめたときに一番衝撃を受けるのは、
「専門用語が多く、指示された作業が何の手続に関わる内容なのかよく分からない・・・」ということではないかと思います。
ちなみに、特許事務の仕事をはじめてすぐに覚えたほうがよい用語の数がどのくらいあるかご存じですか?
私の経験上、日本語・英語あわせて400単語くらいあります。中学1年生で覚える単語がおよそ500単語と言われているので、専門用語400語を覚えるのは結構大変です。
そこで、特許事務の仕事に興味がある方は、実際に仕事に携わる前に少しずつ専門用語に慣れておくとよいと思います。
オススメの勉強方法は、
① 特許などを取得している製品を調べる
② 製品に関する特許手続を実際にJ-PlatPatで見る
③ 専門用語の意味を調べる
です。
それでは①~③の方法を順番にお教えします。
① 特許などを取得している製品を調べる
特許などを取得している製品の紹介サイトをご紹介します。
こちらのサイトから興味のある製品を選んでみてください。
◎特許庁の広報誌 「とっきょ」バックナンバー
◎日本弁理士会 知的財産権の事例
◎独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)のテキスト
・知的財産に関する学習用資料の提供
・知的創造活動と知的財産テキスト「指導者用」
INPITのテキストには製品誕生秘話と関連する知的財産権の紹介があり興味深いです。また、特許・実用新案・意匠・商標の手続の流れとそれぞれの違いについても解説がありますので勉強しやすいと思います。
※「指導者用」は学習のポイントが解説されているため学習者の方に読んでいただいてもポイントが分かりやすいと思います。ただし、こちらは少し古い情報のため、リンク先が切れている場合や特許庁手続費用が過去の情報になっています。あらかじめご了承ください。
② 製品に関する特許手続を実際にJ-PlatPatで見る
続いて製品の特許等の番号などが分かったらJ-PlatPatで検索して手続書類を見ていきます。J-PlatPatの使い方についてもINPITが提供している資料を活用してみてください。
◎J-PlatPatの講習会テキスト(全44ページ)
特許事務の仕事を担当するのであれば、44ページ全部を読む必要はなく、
まずは下記のページを見ていただければ十分かと思います。
・p4:年代別公報発行体系(以前は「公告制度」がありました)
・p6:公報フロントページの解説
・p7〜12:番号検索
・p30〜35:経過情報
・p40〜41:産業財産権を調査する目的、メリット、タイミングについて
J-PlatPatの操作についてもっと学習したい方は、以下のテキストも参考にしてみてください。
◎J-PlatPat操作マニュアル(全150ページ)
③ 専門用語の意味を調べる
「一体どれが専門用語なのか?」と思うことがあるかもしれませんが、あなたがテキストやJ-PlatPatを読んで聞き慣れない言葉や意味が分からない言葉が出てきたら、それが「専門用語」に当たると思っていただいてほぼ間違いありません。
なお、専門用語の意味を調べたいときは、特許庁をはじめ、用語解説がされているサイトがありますので、あなたにとって理解しやすいと感じるものを使っていただくのがよいと思います。
今回は、私が特許事務初心者だった頃によく使った用語集をご紹介します。イラスト入りで解説されているので分かりやすいです。よかったら参考にしてみてくださいね。