はじめまして、RPA技術者です。弊社知財事務サポートチームの中では異色のプログラマ出身で、現在はRPAツールを知財事務に適用しようと奮闘中です。
RPAとは「Robotic Process Automation」の頭文字を取ったもので、オフィスワーカーのPC業務を自動化・効率化しようとするものです。オフィスロボットなどとも言われます。
日本では2017年頃に「RPAの導入」に向けて大盛り上がりをしたようですが、2020年の今では経済用語というところの「幻滅期」に入ったと言われています。期待が大きすぎて、期待通りのスムーズな導入や業務の効率化が進まない状況が続くと、「やっぱりダメなんだ・・・」と思われ始めているということなのでしょう。(ちなみに、新しいテクノロジーに対する利用者/受益者反応は、「黎明期」→「ピーク期」→「幻滅期」→「安定期」と推移するそうです。)
RPAツールとして有名なものとしては、弊社が一次代理店をしているWinActor®の他、UiPath、BluePrism、BizRobo!、AutomationAnywhereなどの古株から新興勢力まで、色々と品揃えが豊富になってきました。これらRPAツール共通の謳い文句として「ノンプログラミング」があります。マクロやスクリプト言語を習得しなくても、マクロやスクリプト言語ができるような業務効率化が図れますよ~というわけです。
この「ノンプログラミング」、確かにVBAやVBSなどのプログラミング言語・スクリプト言語を習得する必要はないのですが、RPAツールに仕事を覚えさせる過程は、まさにプログラミングです。「えっ、そうなの!?」と驚かれる人も多いかもしれませんね。
RPAツールは確かに、プログラムにつきものの面倒くさい文法や周辺環境の整備からは多少は自由ですが、「プログラム的な考え方」は必要です。それまでプログラミングをやってこなかった人にとって、この「プログラム的な考え方」が最初のハードルとなります。案外すんなり超えてしまう人もいれば、理解に時間がかかる人もいます。
RPAツールが普及して「安定期」・・・生産性が一定の成果を上げている状態・・・になるためには、「プログラミングを仕事にしてこなかった人、でも業務知識が豊富な人」に使っていただけるようになるのが必須条件とも言えます。
今後、このシリーズでは、RPAツール(特にWinActor®)を使って「上手にラクをするTips」をご紹介していきたいと思っていますので、ご期待ください。
(MH)