こんにちは。RPAセミナー講師のK.Mです。
講師として仕事をしていて感じたことですが、プログラミング経験の有無にかかわらず、また同じ業務を担当していても、最初からRPAをスムーズに扱うことができる人もいればそうでない人もいます(実際に、私の上司はRPAが苦手だと公言しています)。
そこで今回は、「特許事務担当者が思う、社内のRPA担当者に向いている人3選」と題して、私のこれまでの経験からRPAに向いていると感じるのはどんな人かお話ししたいと思います。

**1. 業務全体の流れを把握している人**
一般的に、知財業務は複雑であることが多いので、業務のことをよくわかっている人がRPA担当者になるのが望ましいです。業務が変更になったらRPAも見直す必要がありますが、業務のこともRPAのこともわかる人が部署内にいれば、即座に見直しを行うことができます。

こう言うと、「あまり学習時間もないので、シナリオを社内で作るのではなく外注したいのだけど・・・」と思われる方もいらっしゃることと思います。もしシナリオ作成を外注するとしても、業務のことがわかる方にフロントになっていただくこと、ちょっとしたエラー対応は外注先に修正を依頼するよりも社内で行っていただく方が速いことから、基礎的なRPA学習を済ませていただくことをおすすめします。

**2. 日頃から、業務の見直しや業務改善に取り組んでいる人**
「なぜこの業務はこういうやり方をするのだろう」「この手順は本当に必要なのだろうか」と疑問を持てる人が望ましいと思います。部署を異動して業務手順を一通り覚えた人も、新鮮な視点を持っているので良いかもしれません。このシリーズの第3回にも同様の記述がありましたが、業務のすべてをRPA化しようとするのではなく、最適な手段を選ぶ能力も必要です。

**3. 面倒くさがり屋さん、楽をしたい人**
学生時代(文系でした)の友人に、研究のデータ分析でいかに楽をするか考えた結果、Excelを使いこなすようになり、「自分は楽できる仕組みを作る側になる!」とプログラマーとして就職した人がいたのを思い出しました。(その点、私は細々とした仕事がそれほど苦ではなく、当時はその友人を傍観しながら手作業していたので、実はRPAにぴったりの人材ではないのかもしれません(笑))
まさか自分が数年後に、ツールは異なりますが同じような仕事をすることになるとは思いもしませんでした。その友人なら私以上にRPAを使いこなすことだろうと想像しながら学習しています。

いかがでしたでしょうか。何か一つでもご参考になればと思います。いろいろ書きましたが、RPAの向き不向きは、言葉や現在のスキルでは定義できない「感覚」「センス」の問題も大きいと思います。社内でRPA担当者を選任する際、RPAに向いている、かつ楽しんで取り組んでもらえる人を見極められると良いですね。
(K.M)