最近のCMで取り上げられている数字から考えたこと。
CMでも取り上げている平成24年版情報通信白書(総務省)のデータでは
「日本人のパソコン・スマートフォンなどの平均的な使用時間は、1日118分」だそうです。
がしかし、私達翻訳者はこの数字を見て、正直、そんなことはないと思ってしまいました。
おそらく、1日平均8時間、PCのディスプレイを見ているはずです。
VDT作業における労働衛生環境管理のためのガイドラインで示された
「一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10分~15分の作業休止時間を設け、かつ、一連続作業時間内において1回~2回程度の小休止を設けること」を忠実に守り、1時間毎に10分休止時間を設けたとしても、400分はPCを見ています。
さらに、個人的にスマホ・PCを使用することも考えれば、さらに100分ぐらい増えるのではと考えます。1日500分(8.3時間)ですね。
この業界に入って、目が良くなったという話は聞いたことがないので、これは、ほうってはおけない問題ではないかと思います。
過去には、ブラウン管テレビから出る電磁波の影響が話題になった時期もありましたが、液晶画面が主流になった今は、それよりもブルーライトの影響の方が重要になってきたようです。
また、様々な照明がLED化されたことも目に刺激を与える要因のひとつとして挙げられています。
そう言えば、クルマもLEDライトが主流になってきて、確かに明るいし省エネにも優れていますが、真正面からあの光を受けたときに、すごい眩しさを感じた経験がある方が多いのではないでしょうか。目に刺さる感が半端ないですよね。
ブルーライトによる様々な影響があるとされていますが、個人差もあり、どこまでが直接の影響かを見極めるのは難しいと思います。
これだけ、話題になっているからには、なんらかの影響があってもおかしくないはずです。個人的に出来ることから対策を実施していくのが良いのではないでしょうか?
例えば
● 10分の休止は無理でも、3分間から始める
● ちょっとだけ机から離れてストレッチする
● 昼休憩時はPC・スマホを見ない
ちょっと費用がかかりますが
● ブルーライトカットメガネをかける
● ブルーライトカットフィルムを付ける
● ブルーベリーを食べる
などです。
かつて、「芸能人は歯が命」(死語)というフレーズがありましたが、やはり「翻訳者は目が命」ですね。歯は上下で32本ありますが、目は2つしかありませんから、大事にしてあげないと。
T.K.