雨女のKです。
今年は (遊び?のときだけ) 晴れ男の上司Kがいないからか、到着から毎日雨に降られていますorz
さて、先日に引き続き、tcworldのレポートをお届けします(☆∀☆)
初日はローカリゼーション関連のセッション(英語)はほとんどありませんでしたが、2日目の12日からは弊社も加盟している翻訳連盟の世界版、GALAのメンバーのセッションが盛りだくさん!
例えば、MT(Machine Translation)システムに関するもの。
ヨーロッパではすでにMTの使用が活発であることは昨年のブログでも紹介しました。
日本でも少しずつ活用は始まっていますが、日本でMTに関する議論がなされるとき、焦点となるのは出力される翻訳の品質です。
しかし、ヨーロッパではすでに実際の業務にMTを活用していく上で出てきた、運用に関する問題点についての議論がなされていました。
このセッションでは、運用レベルでの問題点を解決し得る、新しいMTシステムについて紹介されていました。
また、ローカリゼーションのマネジメントに関するもの。
ソフトウェア開発のマネジメント方法をローカリゼーションに応用しよう!というものでした。
私はマネジメントについてはまだまだ勉強中ですが、一緒に受講した上司Tにとっては、考えさせられる内容だったようです。
そしてもちろん、テクニカルコミュニケーション(TC)の国際会議と言う名前の通り、TCに関するセッションも沢山ありました。
普段は出来上がったものを目にする機会しかない私たちにとっては、制作側の話を聞くことができるのは貴重な体験です。
後工程である翻訳の作業者として、制作側に何を提案できるのか、など、色々なことを考えさせられました。
3日目の13日(木)もセッションは盛りだくさんでしたが、セッションの聴講は先輩方に任せ(?)、私は1人展示スペースを練り歩くことに。
翻訳ツール関連を主に、沢山のブースをまわりました。
残念ながら話に夢中で個別のブースについては写真を撮り忘れてしまいました…。
展示スペースの全体像はこんな感じです。
なんと車やバイクが展示されているブースも!
なんでもこのバイクのマニュアルでマニュアル制作のアワードを受賞したんだとか。
沢山のブースをまわって私が感じた、今年のtcworld (翻訳部門)のトレンドワードは…!
ずばり、「マネジメントシステム」です。
もちろん、マネジメントシステムと言っても、一般のメーカーなど想定したものではなく、翻訳業務を想定したもの。プロジェクトの進捗や、メールの自動送信機能だけでなく、さまざまな翻訳支援ツールを統合できるものもありました。 すべてを1つのシステムに統合できれば、プロジェクトマネージャーの作業を大幅に減らすことができます。
これらのシステム、残念ながらまだ日本語版のインターフェースはないとのこと。
ただしとても魅力的なシステムが多かったので、2-3年後にはきっと日本の翻訳会社でも受け入れられていくのではないかと思います。
3日間を通して、これからの翻訳業界の進む道が、ちょっぴり分かったような気になったKでした。
明日はミュンヘンにて、電子機器の国際見本市、Electronicaに参加予定です!
Auf Wiedersehen