「職場選びのポイント」

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最近、企業だけでなく、特許事務所からも事務スタッフ派遣のお問い合わせを多くいただくようになりました。先日訪問した事務所は設立20年未満で中堅規模ですが、ご面談くださった女性の部長職の方は、特許事務の仕事を非常に重要視されており、このような方が管理職として在籍している職場は、とても働きやすいのではないかと思います。

ちなみに、特許事務スタッフとして働きやすい特許事務所には下記のような共通点があります。

1.事務所の所長が特許事務の仕事の重要性を理解している

2.事務の仕事を複数名で補完できるような体制にしている/体制を作ろうとしている

3.特許事務経験のある女性の役職者(部長職以上)がいる

4.経験者よりも未経験者を採用し、育成する方針がある

5.産休・育児休暇の制度がある

残念なことに、特許事務所の先生(有資格者)でも特許事務という仕事が“一般事務と遜色ない仕事(難易度が高くない)”と思っている方が多いのが実情です。また、企業の場合には、知財部の管理職でも、特許事務を経験したことがない方や、知財の仕事を知らない人事部門の方は“事務だから、誰でもできるでしょう”と考えて、安易に採用してしまう傾向にあるようです。
今回、こちらの事務所では産休・育休の代替として、AIBSで事前学習している事務スタッフを紹介してもらいたいという話をいただきました。部長さんはご自身でも未経験者を育成した経験があるため、特許事務の仕事を始める前に事前学習することの重要性にとても理解がありました。

なお、余談ですが部長さんとの面談の中で、採用において重視することは、事前学習もさることながら、とにかく“素直な人”が一番いいというお話もありました。実は、この“素直な人”というのは、どの採用担当者も共通して希望される資質です。特許事務の仕事は、一人前になるまでたくさん失敗し、先輩(チェッカー)から仕事上のミスを指摘(フィードバック)され続けます。そんなときに、素直に自分の非を認めて、次から改善しようという姿勢で仕事に臨むことができる人ならば、周囲は“この人を育てていこう”という気持ちになります。

長くなりましたが、特許事務所での勤務を希望されている方は、職場を選ぶ際には上記のような視点でも勤務先を吟味してみるとよいでしょう。

職場選びに不安のある方は、お気軽にお問い合わせください。