10月4日(木)5日(金)に京都で開催されたTCシンポジウム2012に行ってきました。
今回はなんとパネルディスカッションにパネリストとして登壇することになっていたので、やっと終わったーという感じです。なにせこの4か月間、このTCシンポジウムのことが常に頭の片隅にある状態がずっと続いていましたから。
社内研修や翻訳スクールで話すことはあっても、このような大きい舞台に出た経験はありません。社会人になる前に、広島の本通でなんちゃってストリートミュージシャンとして歌ったとき以来です。
さて、パネルディスカッションは事前の情報で満席になると聞いて緊張Max。会場に入ると、エクストラチェアーまで全部満席でしたが、わたしの心配をよそにパネルは結構盛り上がり、参加者の方からも概ね好評だと聞きました。
ただ、これは何と言っても一緒に登壇させていただいた方々の力です。みなさん業界で有名な方々なのですが、知識や経験だけでなくオモロイし、色んな意味で勉強になりました。
パネルディスカッションの中で、失敗を繰り返さない手段としてチェックリストについて話したのですが、そこで紹介した本がこちらです。
『アナタはなぜチェックリストを使わないのか』アトゥール ガワンデ著
著者は外科医なのですが、飛行機の操縦から、高層ビルの建設、イタリアンレストランでのクッキングまで、様々な業界でチェックリストが有効に使われているエピソードが紹介されています。また、それらの事例を参考にして、医療最先端の国からアフリカやアジアの途上国まで、世界中の医療機関で統一して使える手術用のチェックリストを作るというドキュメンタリー本です。
どの制作会社でもチェックリストは使っていると思いますが、チェックリストは役にたたない、面倒くさい存在になりがちではないでしょうか。
この本を読むと、チェックリストをもっと肯定的に使えるヒントが得られると思います。
この本の中で特に気に入っていることは2つあります。
1つは、「良いチェックリストのポイントとは?」
良いことが色々書いてあるので気になる方は読んで欲しいですが、チェックリストのフォントまで気にした方が良いというのが個人的に気に入って、自社のチェックリストにも活用しました。
そしてもう1つは、コミュニケーションを取るというチェック項目をチェックリストに入れるということです。
今は、同じ仕事をしていても日々のコミュニケーションが取りづらくなっています。ただ、ちょっとした情報共有をするだけで、仕事がうまく進んだり、エラーを防げることは多々有ります。
ほかにも色々書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
さて、TCシンポジウムの交流会は鴨川沿いの鮒鶴。建物が重要文化財らしく、雰囲気は最高でした。
京都のTCシンポジウムはヨーロッパなど海外からの参加者が多かったのですが、これは嬉しいでしょう。
しかも、舞妓さん登場。
はじめて生舞妓見ました。
このあと舞妓さんと2ショット写真を撮ってくれたんですが、思いっきり目をつぶっていて、これは失敗です。