ペットを飼う人が増えてきているようです。ペットショップの数が増え、店内にはたくさんのペット用グッズが取り揃えられています。動物(特にペット)をテーマにしたテレビ番組も増えているように思います。以前は野良犬や野良猫と呼ばれていた動物たちも、今では保護されて保護犬、保護猫として人と共生するようになってきました。
代表的なペットといえば、犬と猫でしょう。私の家でも犬と猫を飼っていましたが、今は猫だけです。かつてはペットが可愛いからというだけでなく、犬は番犬として家の外で飼い、猫はネズミ対策として飼うという具体的な理由がありました。食事(餌)は、ほとんど人間と同じものだったように思います。
ペットブームと呼ばれるようになってからは、ペットへの接し方も大きく変化してきました。当社の本社(広島)は川のそばにあります。事務所の窓からは一日のあらゆる時間帯で、さまざまな種類の犬が飼い主と一緒に川岸を散歩する様子を見ることができます。ネットには猫の写真や動画があふれ、写真展が百貨店で催されることもあります。あちこちでたくさんのペットを見る機会が増え、どれも愛らしく見ているだけで心が癒されます。しかし、どのペットを見ても何故か「やっぱり、うちの子が一番かわいい!」と思ってしまいます。
ペットを飼うということは、単に可愛いがるだけでなく責任も伴います。毎日の世話や健康管理、しつけも必要です。それらに費やす時間は、かなりのものだと思います。 ペットを通じて学ぶこともたくさんあります。犬の散歩中に季節の移ろいを感じたり、猫の自由に暮らす姿を見て自然体で生きることを学んだりします。ペットは私たちに多くの喜びと学びを与えてくれます。
ペットの存在は、私たちの生活に変化と刺激と彩りを与えてくれます。共に生活しているペットに対する感情は、「贔屓(ひいき)」とか「お気に入り」、今で言う「推し」といった感覚と同じものではないでしょうか。だからこそ、いつでも心の中で「うちの子が、い ち ば ん」と思うのでしょう。