突然ですが、特許調査のサーチャーってどんな仕事をしているか想像できますか?

コンテンツ盛りだくさんのこのAIBSの採用サイトでは、
特許調査って、なに?」では特許調査の基礎知識を、
仕事を知る:特許調査」では特許調査チームのざっくりとした業務内容を紹介していますが、具体的にサーチャーがどういった仕事をしているのかは、依然謎に包まれたまま・・・。

というわけで、今回はニッチな特許の世界のなかでもさらにニッチな

という職種を詳しくご紹介します!

「そもそも、特許調査のサーチャーって何をするの?」
「どんな人がなるの?」
「特許調査の面白さって?」
といった部分を解明するべく、 今回は特許調査サーチャー歴15年以上のSさんにインタビューしてみました!



知的財産のなかでも、特許に関する情報を扱う仕事です。 主に、特許検索用のデータベースを使って、特許の情報を探したり、探した情報を分析したり、分析した結果をもとにお客様に提案したりします。

特許調査サーチャーの仕事内容

特許調査の出番は様々です。発明者さんが特許を取ろうと考えているときに「似たような特許がすでに出されているかどうか」や、お客様が新しく事業を始めようとしているときに「その事業の妨げとなる他社の特許があるかどうか」、また、そのような特許の無効理由となる資料を調べるのが日頃行っている主な特許調査の仕事です。 他にも特許情報を読み解いて分析した結果をもとに新たな事業の戦略をお客様に提案するコンサル的な要素もあります。

なお、特許調査の仕事をする人のことを“サーチャー”と呼びます。



Sさん入社のきっかけ

理系の大学院を卒業後、化学の知識があって特許や翻訳に興味があるのは強みだと思ったのと、理系の人があまり入らなさそうな文系の会社の方がより自分の強みが目立つと思い、AIBSに2007年に入社しました。

特許調査サーチャーになるまで

特許調査のサーチャーになったきっかけ

入社した当初はまだAIBSに特許調査の部門はなかったので、翻訳コーディネートや特許事務の仕事をしていました。その後お客様先で特許出願に関連して開発者や事務所と出願内容についてやりとりする仕事をしました。AIBSに帰ってくる少し前に調査部門ができることになったのですが、もともと特許に興味があり、調べ物が好きでサーチャーを志望していたのもあってか、お客様先から戻ったタイミングで配属されて今のキャリアがスタートしました。



はじめのころは・・・

はじめのころは、社外の講習会に参加したり、先輩に教えていただいたりしながら「調査とはなにか」というのを少しずつ勉強しつつ業務をこなしていました。特許調査は業務の知識だけでなく、調査対象の技術に対する知識や理解も必要なので、その技術内容を勉強して理解しながら作業する必要があるんです。

業務での難しさで言えば、特許調査には(詳しくは省略しますが)「特許分類」を使って「検索式を作る」という作業があるのですが、それが独特で初めはとっつきづらかったと思います。しかし、これも慣れなので業務をこなしていくうちに覚えられました。

特許調査サーチャーとしての成長

現在は!

先ほどもお伝えしたとおり、はじめは分からないことばかりだったので、先輩のやり方を真似てみたり自分で勉強したりして日々の業務に対応していました。しかし、サーチャーを15年以上やっているとやはりノウハウが自分の中に蓄積されていくので、良い意味で自分の型ができたと思います。我流でやってたところにノウハウや知識が加わってよりロジカルになったといいますか。その型を柔軟にアレンジしてお客様が求めているものを提供しています。



サーチャーの面白さはここ!

サーチャーの面白いところは、日々トライアルとその結果が見える点です。特許調査は、まず自分で方針を立てて、それを実行しながら結果を確認していく流れになります。仮説・実行・検証の流れで毎回実験みたいな感じですね。なので、手応えがすぐに分かりやすく、「予想通りの結果だったな」とか「予想以上だったな」という結果がでるのが面白いです。

特許調査サーチャーの仕事の面白さと魅力


どんな人に向いてますか?

個人的には、新しい技術に対する好奇心があって、調べ物が苦にならない人が向いていると思います。というのも、調査で扱う分野や技術は毎回同じというわけではないですし、そのたびに新しい分野や技術を理解しなければならないからです。あとは、作業をひとつひとつ漏れなく丁寧に進めるのが好きな人や仮説を立てて検証していくのが好きな人には向いていると思います。

特許調査サーチャーへの質問

どんな知識があると活かせますか?

扱う技術の内容を勉強して理解するには、大学入試レベルの化学・物理・生物あたりの知識があればそこまで苦労しないと思います。理系出身であればそれらを土台に自分が学んだことがさらに専門分野として活かせます。ちなみに、この業界は機械工学分野の人が多くて化学分野の人は比較的少ないので、化学分野の勉強をされている方はその知識を伸ばすと良いと思います。

業務で必要になる勉強の土台があればいいので、大学入試レベルの化学・物理・生物あたりの知識があれば、文系の人でも大丈夫だと思いますよ。



というわけで、今回は特許調査のサーチャーであるSさんに詳しくお話をうかがました!いかがでしたか?少しでもサーチャーの仕事内容や雰囲気などがイメージできたようであれば嬉しいです。もっと特許調査について知りたい方は下のページも是非ご覧ください!

TOP
TOP