太陽活動とサイクル25

6月21日は、夏至です。一年で昼の時間が最も長くなる日です。太陽の活動は、我々の生活にいろいろな場面で影響を与えています。地球の動きとも関係していますが、昼と夜、気温の変化、四季の移ろいなどの現象を通して人類は古来より太陽に注目し観察してきました。
毎日同じように見える太陽ですがその活動には活発な時期とそうでない時期があり、およそ11年周期で繰り返していることがわかっています。この周期を太陽活動周期と呼びます。1755年以来、活動周期に番号が付けられており、現在はサイクル25で2025年のピークに向かっているところです。 太陽の活動が活発になってくると、太陽表面に黒点が増えて太陽フレアや磁気嵐が発生しやすくなり、人工衛星に障害が生じたり停電が起きたりなど、私たちの生活にさまざまな影響を与えることがあります。私は、アマチュア無線(これについては、またいつか触れることにします)を趣味としていますが、この無線の世界も太陽活動に注目しています。太陽活動が活発な時期には太陽からいろいろなものが飛んできます。それが地球の電離層に影響を与えて電波の飛び方が影響を受けます。活発な時には電波がよく飛ぶので、より遠くの地域の人と交信できます。これからは太陽の状態を知るために、日常の天気予報と同じように宇宙天気予報を見ることが多くなります。いろいろな指標がある中で、私が見ているのは太陽の黒点の数だけですが・・・。

一度は見てみたい自然現象のひとつにオーロラがあります。そもそもオーロラとは、太陽から発生する「太陽風(高エネルギーのプラズマ)」が、地球の大気にぶつかって発光する現象です。つまりその発生には、太陽活動が密接に関連しています。これから太陽は、サイクル25のピークに向けて活動が活発になっていき、その影響によりオーロラの発生確率が上がるとみられています。通常よりも規模が大きなオーロラが頻繁に出やすくなり、過去の太陽活動のピークには北海道など普段ではまず見ることができない低緯度の場所でもオーロラが観測されています。2年後に訪れるピークに向け、これから太陽活動はどんどん活発になります。つまり、2025年をピークに、これから数年間はオーロラを見られる可能性が高くなるということです。海外旅行は、北米や北欧にオーロラを見にいくというのはどうでしょうか。

関連記事

TOP
TOP