Tradosでファイルを開こうとすると、「依存関係ファイルが見つかりません」というエラーメッセージが出ることがあります。
このエラーの原因は、何らかの理由でTradosのバイリンガルファイルに変換する前のオリジナルファイル(原典ファイル)とのリンクが切れたことによります。
この問題を解決するには、下記の手順を実行します。
1. 「依存関係ファイルが見つかりません」メッセージが出たら「はい」をクリックします。
2. ファイル選択のダイアログが表示されたら、原典ファイルが入っているフォルダーを選びます(原典ファイルがない場合は依頼元から入手する必要があります)。
3. 原典ファイルが表示されたら選択して、「開く」をクリックします。
問題なくエディターにバイリンガルファイルが開けば問題解決です。
上記の手順で原典ファイルを選択して「開く」をクリックしたときに、下記のメッセージが表示される場合があります。
この場合は、「いいえ」をクリックしてください。
これは、提供されている原典ファイルとTradosプロジェクトの作成に使われたファイルが違うことを意味します。単純にファイル名が変わっているだけの場合は問題ないのですが、ファイル名以外も変わっている場合、「はい」をクリックしてしまうとそれ以降で訳文生成(訳文のみの保存)ができなくなるので確認した方がよいです。
たとえば、翻訳会社でTradosプロジェクトを作成する際、お客様から提供された原典ファイルをTradosに取り込もうとしてもエラーが出て取り込めないことがあります。その場合、原典ファイルを加工してTradosに取り込みます。AIBSの例ではdocファイルを取り込めないことが多く、docxに変換してから取り込みます(加工とはいっても基本的にテキストは触らないので、内容は原典と同じです)。
このとき翻訳者さんに加工前の原典ファイルを提供していたら、上記のような問題が発生します。
このメッセージが出たら、依頼元にTradosプロジェクトの作成に使ったファイルを提供してもらってください。それを任意のフォルダーに保存して、上の手順3で原典の代わりに選択します。