特許事務ブログ

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2020.03.27

シリーズ【特許事務を仕事にする】 43:知財管理システムが不要になる日がくる?

特許事務のお仕事

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弊社が主催している知財コミュニティ活動(関西)に参加しているある企業の方がこんなことをおっしゃっていました。

「今、社内で○○という知財管理システムを使っているんだけど、J-PlatPatがものすごく進化していて、社内に管理システムを置く必要がないんじゃないかと思い始めています。管理システムにわざわざ入力する時間がもったいなく、、、」

そうおっしゃった理由は、特許の技術的な仕事と事務を兼任されている方で、出願手続は特許事務所に一任しており社内でシビアな期限管理をしなくても事務所からリマインドをしてもらえるから、とのことでした。

確かに、ここ数年で J-PlatPat に審査状況が反映されるのが早くなり、原則 1 日で更新されます(以前は3週間かかっていました)。

また、事前の申請は必要になりますが、自社の知財情報を特許庁から「自己分析用データ」として入手することができます。
https://www.jpo.go.jp/support/general/tokkyosenryaku/index.html#20

企業の知財部では発明者への報奨手続や経費の支払い処理が発生し、社内でしか行わない作業については別途管理する必要がありますが、こうした社内情報と庁から提供される情報を組み合わせれば、高額な知財管理システムを導入して自らデータ入力をする必要はないかもしれません。外国出願がほとんどない企業であれば J-PlatPatの活用は有益だと思われます。

最近は事務の自動化(RPA化)も進んでいますので、RPAツールを活用することでより社内の知財事務が効率化できる(不要になる)ように感じています。

2020.03.21

シリーズ【特許事務を仕事にする】 42:第1回[東京]法務・知財EXPOについて

特許事務のお仕事

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来る4月15日~17日に、東京で初めての法務・知財EXPOが東京ビックサイトで開催されます。

第1回[東京]法務・知財EXPOウェブサイト

弊社もこちらに出展するかどうか検討したのですが、出展費用がかなり高額ということもあり、弊社では年1回開催される特許・情報フェア(毎年11月)に集中しようということになりました。

下記URLから知財関係で出展する企業・事務所を検索することができます。
https://d.office-expo.jp/Tokyo-2020/Exhibitor-Search/

知財業界への転職を考えていらっしゃる方は、知財業界ではどのようなサービスがあるのか参考までにご覧になられるとよいかもしれません。

ただ、新型コロナウイルス感染が広まっておりますので、大規模なイベントに出かける際にはくれぐれも体調管理にはご注意ください。

2020.03.12

シリーズ【特許事務を仕事にする】 41:ワーク入門編の解説

特許事務のお仕事

さて、今回は、前回ご紹介したワーク入門編の解説をしたいと思います。

回答:

1.PCT国際出願のメリット:
① 1つのPCT出願により、PCT加盟国に国内出願した効果が得られ、各国において出願日を確保できる(国際出願日が各国の出願日とみなされる)
② 国内移行手続まで優先日から原則30か月なので、準備期間が確保できる
③ 国際調査報告(ISR)と見解書が提供されるため、関連する先行技術文献を入手することで特許性を予見することができる

2.PCTの出願願書を作成する際、事務担当として注意すべき点:
・国の指定
PCT出願は、特許協力条約のすべての締約国を指定したものとみなされます。
日本、韓国、ドイツの出願を優先権主張の基礎とする場合、先の国内出願の効果が消滅するのを避けるため、日本、韓国、ドイツについて指定を除外することができます。
ただし、一度指定を除外してしまうと、後で復活することはできませんので、注意が必要です。

3.日本へ国内移行した場合の審査請求期限:
優先権の主張に拘わらず、国際出願日から3年以内

出展:特許庁ウェブサイト
特許協力条約(PCT)に基づく国際出願の手続

2020.03.05

シリーズ【特許事務を仕事にする】 40:ワーク入門編に挑戦~その④

特許事務のお仕事

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3月になりましたね。春の天気はころころと変わりやすいので、体調を崩されないように気をつけてくださいね。

さて、今回はワークになります。

外国で特許権を取るには、外国特許庁に直接出願する場合と特許協力条約(PCT)に基づくPCT国際出願をする場合の2通りのルートがあります。PCTルートは多く活用されていますので、PCT国際出願に関連した問題を解いてみましょう!

ワーク:

1.PCT国際出願にはどのようなメリットがあるでしょうか?
メリットを3つあげてみましょう。

2.PCTの出願願書を作成する際、事務担当としてどのような点に注意すべきでしょうか?

3.日本へ国内移行した場合、審査請求はいつから何年以内に行う必要があるでしょうか?

ヒントはこちらです☆
特許庁ウェブサイト
『PCT国際出願制度の概要~海外で賢く特許権を取得するPCTの仕組み』(令和元年度実務者向け説明会資料)

2020.02.27

シリーズ【特許事務を仕事にする】 39:外国手続もワンポータルドシエで学べます!

特許事務のお仕事

さて、今回は、外国手続の学習の方法をご紹介したいと思います。

J-PlatPatにワンポータルドシエ(OPD)という画面があります。OPDを使うと日本出願をベース(基礎出願)として外国に出願した手続を日本語と現地語(+英語)で簡単に見ることができます。

◆発芽珈琲
こちらは信州大学農学部の発明です。

≪出願の流れ≫
1.日本出願:2014年3月28日(出願番号:特願 2014-070226、登録番号:6192167)
2.国際出願(WO):国際出願日 2015年3月27日
3.米国・中国に出願(国際出願経由で移行手続完了)

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◎国際出願
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◎US出願
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◎CN出願
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ワンポータルドシエで経過情報を見ると、国によって手続が異なるんだなぁというのがよく分かると思います。

あなたの身の回りにある商品で"特許出願中"や"特許登録"といった表示を見かけたら「もしかしたら外国にも出願されているかも?」と思って J-PlatPat で調べてみてくださいね。

身近な商品がどのような手続を経て権利になっているのかを見ていくと、手続の勉強も楽しくなるかなと思います。

出展:特許情報プラットフォーム J-PlatPat
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/