特許事務ブログ

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2020.05.28

シリーズ【特許事務を仕事にする】 50:AIツール "Patentfield"について

特許事務のお仕事

特許庁のサイトに「知財インテリジェンスサービス」として、いわゆるAIツールによる分析サービスの紹介がされています。

◆知財インテリジェンスサービスの紹介
◎AI ツールの一覧
https://www.jpo.go.jp/support/general/ip-intelligence/index.html

特許分析業務がどんな仕事なのか、Patentfieldを見ると少しイメージができますのでご紹介したいと思います。
 
◎Patentfield の機能紹介
https://www.jpo.go.jp/support/general/ip-intelligence/intro-7.html

◎Patentfield 日経 225 特許ランキング
https://patentfield.com/
比較的なじみのある食品業界の特許出願傾向を画面キャプションしてみました。下記のとおり、週ごとの出願件数の推移や技術分類(IPC分類、テーマコード)別に件数情報が瞬時に表示されます。

patentfield.png

さらに、どんな内容の特許なのか、審査経過はどうだったのか、というのもクリック一つで表示されます。審査経過の見せ方も分かりやすく、これは特許事務の勉強にも使えそうだ!と思ってしまいました。

なお、Patentfieldはアカウント登録することで無料機能について回数制限なく検索できますので、よかったら登録して使ってみてくださいね。

2020.05.21

シリーズ【特許事務を仕事にする】 49:サインもハンコも電子へ!?

特許事務のお仕事

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新型コロナウイルスの影響でテレワークや在宅勤務が進み、企業で電子契約の導入の検討が進んでいるようですね。

私も電子契約について興味がありましたので、先日、Webでのセミナーを受講しました。

電子署名・サインは、一言でいうととても便利だなと感じました。以前に、こちらのブログで、アメリカ出願用に発明者のサインが必要な書類があって、紙書類を回してスタンプラリーのようにサインを集めてまわった話を書きましたが、退職している発明者には、書類を郵送し、サインした後に返送してもらっていましたので、サイン済みの書類が手元に戻ってくるのにはどんなに早くても2~3日かかっていました。これを電子署名・サインにすると、メールでの電子データのやりとりで済むので、早ければ当日中に完了します。

電子署名・サインを導入すると、事務処理の負荷を減らすことができます。工数もコストも約80%削減できるというお話でしたので、メリットは大きいですね。また、今回のセミナーで紹介があったサービスは、システム上で契約書を管理することができ、関連する契約書の紐付けや、更新期限のリマインドができるようになっていて、管理機能が充実しているようでした。開発には法務の実務経験のある方が携わっているということで、かゆいところに手が届くサービスになっているようです。

コロナを機に世の中の色々な状況が前向きに変わってきているのを感じます。これまでのハンコの文化も大きく変わっていくのかもしれないですね。

2020.05.14

シリーズ【特許事務を仕事にする】 48:IP ePlat活用のススメ

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こんにちは。最近、独立行政法人 工業所有権情報・研修館の動画学習が新しくなったことを知り、あらためてユーザー登録してみました。
https://ipeplat.inpit.go.jp/Elearning/View/Login/P_login.aspx?currentLanguageId=

IPePlat.png

以前に比べると全容が分かりやすくPDFテキストもあり、用語集も下記のように「国内優先」と入れると「国内優先」という言葉を含む用語までヒットし、とても学習しやすくなっています。また、ぞれぞれの学習時間も記載されているため、学習計画も作りやすいです。

keyword.png

初心者の方だけでなく、すでに特許事務の仕事をしている方にとっても「学び直し」としては最高の学習ツールではないかと思います。私も6月末までにすべてのカリキュラムを受講できるよう学習してみようと思っています。各講座でテストもありますので、ぜひあなたもチャレンジしてみてくださいね。

2020.04.30

シリーズ【特許事務を仕事にする】 47:Espacenetで機械翻訳を入手する

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少し前にJ-PlatPatでの機械翻訳の入手方法をご紹介しましたが、今回は、Espacenetでの機械翻訳の入手方法をご紹介したいと思います。

アメリカ出願でIDSとして提出する特許文献が英語以外の言語で、ファミリーが存在せず英文の公報がない場合には、その翻訳文を提出する必要があります。

このような場合に機械翻訳を使いますが、Espacenetから機械翻訳は以下の手順で入手できます。

1.EspacenetのAdvanced search(英語ページ)を開きます。*英語ページを開くのがポイントです
2.Publication numberに公開番号(国コード+番号)を入力して検索します。
3.Result listで文献をクリックします。
4.文献のBibliographic dataが表示され、書誌情報と要約の英文が入手できます。
5.発明の詳細な説明の機械翻訳を入手する場合は、左側にあるメニューで"Description"をクリックします。Descriptionが表示されます。
6.Translate this text intoの"Select language"で"English"を選択し、"patent translate"をクリックします。機械翻訳が表示されます。
7.PDFで保存する場合は、"PDF (only translation)"か"PDF (original and translation)"をクリックして、適宜保存してください。
8.請求の範囲の機械翻訳を入手する場合は、前の画面に戻って、左側のメニューで"Claim"をクリックします。Claimが表示されます。
9.同様に、Translate this text intoで"English"を選択し、"patent translate"をクリックします。機械翻訳が表示されます。
10.PDFで保存する場合は、"PDF (only translation)"か"PDF (original and translation)"をクリックして、適宜保存してください。

◆Espacenet
https://worldwide.espacenet.com/advancedSearch?locale=en_EP

2020.04.23

シリーズ【特許事務を仕事にする】 46:特許証処理の注意点について

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特許が登録になると、特許証が発行されます。
一般的に特許証を受領したら、特許事務担当は、該当案件の書誌事項(登録番号、登録日、権利満了日、年金の次回納付期限日等)を知財管理システムに入力します。そして、すでに入力している書誌事項、例えば、発明者、出願人=権利者の情報が間違っていないかを確認し、特許証を保管します。

ただ、案件が多くなると特許証の保管場所を確保するのに困るため、倉庫に移動したり、破棄したりという対応をしていく必要が出てきますが、"破棄した場合にどんな問題が発生するか?"という点を抑えておかなければなりません。

ある特許事務所から特許証の保管について指針となる情報を入手しましたので、ご紹介したいと思います。

◆破棄しない方がよい国
タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム
【理由】
・ 特許証が紙で発行されるため
・訴訟手続で特許証原本の提出が求められます
・インドネシア、ベトナムでは譲渡手続でも原本が必要になります
・タイでは特許庁が発行した書類は公式文書の扱いとなるため、特許権者は紛失・破損した場合には警察に届け出なければなりません。この記録がないとCertified Copyを発行しないため注意が必要です

◆破棄しても問題が生じない国
インド、シンガポール、ブラジル、オーストリア、ニュージーランド、ノルウェー等
【理由】
・特許証が電子発行される国のため、特許庁から現地代理人がダウンロードする、あるいは特許庁が現地代理人に対してメールで受け渡しをしています

よかったら参考にしてください。